息子ちゃんがご就寝され、パパは再度お仕事に行かれたのでようやくゆっくりできるぞ、ってことで「その3。」
分娩後、傷がとんでもなく痛み始めたトコから。
なんたって切開したトコから裂けるという大傷になってるわけだから、痛くても仕方ないわけですけど(更に痔にもなってますし)とにかく痛い。
あまりにも辛いので看護婦さんを呼んだところ、「痔になってるからねー。ちょっと痛いですねー」なんて言われて、こんなもんなのかなーととりあえず我慢しながら病室に戻りました。
しかーし!
その後病室で襲ってくる痛みはとんでもないもので。
ほら、陣痛って山と谷があるじゃない?
(いや、私の場合谷で頭痛があったわけですが)
傷の痛みにはソレがないのよ。延々痛いの、とんでもなく。
陣痛逃しの「ひーひーふー」なんて呼吸でごまかしていたんだけど、どうにも痛くて「陣痛より痛いモンなのか?」と不思議に思い、とりあえず麻酔打ってくれたらなーとナースコールしたのです。
そこから先は意識も朦朧としてました。
何たって痛みがとんでもないんで。
看護婦さんにすがるように車椅子に乗って分娩室に戻り、イタイイタイと喚きながら先生の到着を待ち(先生は病院の隣の自宅に戻っていた様子)、看護婦さんがばたばたとしているのをぼんやりと眺めてました。
んで、傷を診た先生(たぶん頚膣ブローブ突っ込んだみたいな気がする)が「縫い直しますからちょっとキツい麻酔しますねー」と言って、私が頷いた途端に面白い世界に入りました。
なんかねー、ぱきんって世界が固まって、白いキューブ状の世界なのー。そんでそれがいろんな色にかわるの。
耳元で鳴ってる装置の「ぴこーん、ぴこーん」って音だけが聞こえてるその世界ではだんだん意識が自分から離れていくって感じで、「私」がめくれていくって感覚。
一度意識が戻ってくる感じがあって、そんときには先生の声がなんとなく「音」として入ってきたり、ぼんやりと目が開いた私のまぶたを看護婦さんが閉じてくれたりする感覚があるのね。
麻酔追加するみたいなことを先生が言ってるみたいで、それからまた変な世界へ。
今度は私は「人間として出産している私」を人間じゃない存在としてみてるみたいな世界で。
もー、おかしくておかしくて、これは私は壊れてるなーと。
それでもそんな感覚からだんだん現実に戻ってきて、両親や実家の状態、ダンナが意識に入ってきて、それから視界に白い病院の天井が入ってきました。
意識は戻ってるんだけどまだおかしいみたいで、私はただひたすら「痛い、痛い」と言ってます。
でも先生が言ってることとか、分娩室から出て本来の3階の病室じゃなく分娩室のすぐ横にある2階の病室に入ったこととか、母やダンナが言ってることは全部聞こえてるのね。
でも何もリアクション返せない私。
どーにも私、壊れてるなー、ヤバいなーなんて思ってるんだけどどうにもならないんだよ、ほんと。
んで、完全に意識が戻ったのは、夜中の3時くらいかなー、母が泣きながら鼻を啜る音と、母のカバンについている鈴の音(母はカバンやら財布やらいろんなものに鈴つけてます)でふっと自分が今感じてる痛みと、口から出てる「痛い」って叫びは違うぞ、と気付いて。
「お母さん?」
って母を呼びました。
それからしばらく母とお喋りしたんだけど、どうやら私、全身麻酔でちょっとした手術をしたみたいでした。
「あ、子宮とか取ってもう産めない体になった?」
って私が聞いたら母がとんでもない! って否定してくれました。
後で先生から説明されたんだけど、どうやら息子は私の体型にするとちょっとデカ過ぎたみたいで、ギリギリのお産だったそう。
そんで、産道を通るときに内出血ができてしまってて(産んだ直後説明されたような気も、する)、それがどうやら破裂したんだそうです。
血がどんどん滲んで直腸の近くまで行ったりして、その血を抜いて傷を縫って、更に会陰の傷を縫い直すという手術だったそうな。
……そう、意地になって自然分娩希望したせいで、こーんな痛い思いをしたのでした。
いやあ、あっさり帝王切開選ぶべきでしたよー。自分のケツの小ささをちゃんとわかってませんでした。
ま、でも何とか産めたし、痛いこたー痛いが待望の赤ちゃんと無事対面できたし、更に私としては麻酔された世界を楽しめたのでいいんですけどね。
麻酔されたらみんなあんな世界を楽しむのかなあ? なんか、ほんとおもしろかったの。
クスリでラリって楽しむ人の気持ちがわかったような……ヤバいっすね。
んで、赤ちゃんの方ですが、私は詳しくはわかんないんだけど「CRP」の値が高かったようで、しばらく抗生剤を投与されます。
これ、出産翌日に言われてすっごいショックだったのー。
だって、このまま値が高いままだったら大きな病院でNICUに入らなきゃいけないかもしれない、なんて言われたんだよー。
ダンナと二人、かなりブルーになりました。
出産当日に風邪をひいていたせいなのか、って私は思ったんだけど、先生が言うには、ひょっとしたら微量ながらも破水してて、それに気付かなかったせいで細菌に感染したのかもって。
実際出産ちょっと前の検診で、モニタの結果をみた先生が「赤ちゃんにちょっとストレスがあります」なんて言ってたし。
私はおりものが多かったからちょっと前からずっとナプキンしてて、破水に気付かなかったのかもしれないし。
原因は結局よくわかんないんだけど、赤ちゃんはその後どんどん元気になり(すっごいミルク飲むし、うんこたれやし、爆睡してるし)、小児科の先生に診てもらっても異常はないし、結局退院するちょっと前には数値も通常まで下がってました。
私の傷はデカいし、赤ちゃんはそんなこともあったし、退院は遅れるだろうなーと私もダンナも私の両親も思っていたんだけど、結局私たちは母子共にすんなり一週間で退院となったのでした。
教訓。
痛みは我慢し過ぎないでちゃんと先生に言いましょう。
そして、無理しないで帝王切開っていう手段も選びましょう。
ってことで、次回のお産では赤ちゃんが大きいようだったらとっとと帝王切開希望しよっと。
分娩後、傷がとんでもなく痛み始めたトコから。
なんたって切開したトコから裂けるという大傷になってるわけだから、痛くても仕方ないわけですけど(更に痔にもなってますし)とにかく痛い。
あまりにも辛いので看護婦さんを呼んだところ、「痔になってるからねー。ちょっと痛いですねー」なんて言われて、こんなもんなのかなーととりあえず我慢しながら病室に戻りました。
しかーし!
その後病室で襲ってくる痛みはとんでもないもので。
ほら、陣痛って山と谷があるじゃない?
(いや、私の場合谷で頭痛があったわけですが)
傷の痛みにはソレがないのよ。延々痛いの、とんでもなく。
陣痛逃しの「ひーひーふー」なんて呼吸でごまかしていたんだけど、どうにも痛くて「陣痛より痛いモンなのか?」と不思議に思い、とりあえず麻酔打ってくれたらなーとナースコールしたのです。
そこから先は意識も朦朧としてました。
何たって痛みがとんでもないんで。
看護婦さんにすがるように車椅子に乗って分娩室に戻り、イタイイタイと喚きながら先生の到着を待ち(先生は病院の隣の自宅に戻っていた様子)、看護婦さんがばたばたとしているのをぼんやりと眺めてました。
んで、傷を診た先生(たぶん頚膣ブローブ突っ込んだみたいな気がする)が「縫い直しますからちょっとキツい麻酔しますねー」と言って、私が頷いた途端に面白い世界に入りました。
なんかねー、ぱきんって世界が固まって、白いキューブ状の世界なのー。そんでそれがいろんな色にかわるの。
耳元で鳴ってる装置の「ぴこーん、ぴこーん」って音だけが聞こえてるその世界ではだんだん意識が自分から離れていくって感じで、「私」がめくれていくって感覚。
一度意識が戻ってくる感じがあって、そんときには先生の声がなんとなく「音」として入ってきたり、ぼんやりと目が開いた私のまぶたを看護婦さんが閉じてくれたりする感覚があるのね。
麻酔追加するみたいなことを先生が言ってるみたいで、それからまた変な世界へ。
今度は私は「人間として出産している私」を人間じゃない存在としてみてるみたいな世界で。
もー、おかしくておかしくて、これは私は壊れてるなーと。
それでもそんな感覚からだんだん現実に戻ってきて、両親や実家の状態、ダンナが意識に入ってきて、それから視界に白い病院の天井が入ってきました。
意識は戻ってるんだけどまだおかしいみたいで、私はただひたすら「痛い、痛い」と言ってます。
でも先生が言ってることとか、分娩室から出て本来の3階の病室じゃなく分娩室のすぐ横にある2階の病室に入ったこととか、母やダンナが言ってることは全部聞こえてるのね。
でも何もリアクション返せない私。
どーにも私、壊れてるなー、ヤバいなーなんて思ってるんだけどどうにもならないんだよ、ほんと。
んで、完全に意識が戻ったのは、夜中の3時くらいかなー、母が泣きながら鼻を啜る音と、母のカバンについている鈴の音(母はカバンやら財布やらいろんなものに鈴つけてます)でふっと自分が今感じてる痛みと、口から出てる「痛い」って叫びは違うぞ、と気付いて。
「お母さん?」
って母を呼びました。
それからしばらく母とお喋りしたんだけど、どうやら私、全身麻酔でちょっとした手術をしたみたいでした。
「あ、子宮とか取ってもう産めない体になった?」
って私が聞いたら母がとんでもない! って否定してくれました。
後で先生から説明されたんだけど、どうやら息子は私の体型にするとちょっとデカ過ぎたみたいで、ギリギリのお産だったそう。
そんで、産道を通るときに内出血ができてしまってて(産んだ直後説明されたような気も、する)、それがどうやら破裂したんだそうです。
血がどんどん滲んで直腸の近くまで行ったりして、その血を抜いて傷を縫って、更に会陰の傷を縫い直すという手術だったそうな。
……そう、意地になって自然分娩希望したせいで、こーんな痛い思いをしたのでした。
いやあ、あっさり帝王切開選ぶべきでしたよー。自分のケツの小ささをちゃんとわかってませんでした。
ま、でも何とか産めたし、痛いこたー痛いが待望の赤ちゃんと無事対面できたし、更に私としては麻酔された世界を楽しめたのでいいんですけどね。
麻酔されたらみんなあんな世界を楽しむのかなあ? なんか、ほんとおもしろかったの。
クスリでラリって楽しむ人の気持ちがわかったような……ヤバいっすね。
んで、赤ちゃんの方ですが、私は詳しくはわかんないんだけど「CRP」の値が高かったようで、しばらく抗生剤を投与されます。
これ、出産翌日に言われてすっごいショックだったのー。
だって、このまま値が高いままだったら大きな病院でNICUに入らなきゃいけないかもしれない、なんて言われたんだよー。
ダンナと二人、かなりブルーになりました。
出産当日に風邪をひいていたせいなのか、って私は思ったんだけど、先生が言うには、ひょっとしたら微量ながらも破水してて、それに気付かなかったせいで細菌に感染したのかもって。
実際出産ちょっと前の検診で、モニタの結果をみた先生が「赤ちゃんにちょっとストレスがあります」なんて言ってたし。
私はおりものが多かったからちょっと前からずっとナプキンしてて、破水に気付かなかったのかもしれないし。
原因は結局よくわかんないんだけど、赤ちゃんはその後どんどん元気になり(すっごいミルク飲むし、うんこたれやし、爆睡してるし)、小児科の先生に診てもらっても異常はないし、結局退院するちょっと前には数値も通常まで下がってました。
私の傷はデカいし、赤ちゃんはそんなこともあったし、退院は遅れるだろうなーと私もダンナも私の両親も思っていたんだけど、結局私たちは母子共にすんなり一週間で退院となったのでした。
教訓。
痛みは我慢し過ぎないでちゃんと先生に言いましょう。
そして、無理しないで帝王切開っていう手段も選びましょう。
ってことで、次回のお産では赤ちゃんが大きいようだったらとっとと帝王切開希望しよっと。
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